当「江凧保存会」の前会長である五十嵐正市氏が去る3月22日に老衰のため87歳で永眠いたしました。葬儀は故人の意志により近親者のみにてとどこおりなく営まれました。
同氏は最後の江戸凧師しと呼ばれる『橋本禎造』を師と仰ぎ、江戸角凧の製作に精力的に取り組むとともに永年その素晴らしい製作技法の伝承に尽力されました。
その繊細且つ迫力のある作品は伝統工芸品としてマスコミにも何度も取り上げられ、また全国の江戸凧ファンにも愛されています。
最期は妻の奏でるハーモニカの音色を聞きながら眠るように逝かれたとのことです。
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますと共に、謹んでご報告させていただきます。
江戸凧保存会